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シューマン 交響曲第3番「ライン」変ホ長調op.97

2009.05.16 *Sat
シューオタ同盟員ハインリッヒさんことハルくんさんのブログ記事で、
〜ハルくんのラインへの旅〜 シューマン 交響曲第3番「ライン」変ホ長調op.97
この交響曲とハインリッヒさんのライン体験が非常に楽しくコラボされておりまして、
私だってライン体験しているもん!ちょっとだけど・・・
と思ったらどうしてもこの曲について書きたくなり、今回はトラックバックさせてもらいました。

2月6日の「シューマンの今日は何の日」でこの交響曲を記事にしたことがありました。その時はデュッセルドルフ時代のローベルトについて書いたのですが、今回は大学生ローベルトについて書きたいと思います。

ところで日本では5月に入ると暦の上ではすぐに夏になるのですが、この夏というにはあまりにすがすがしいこの時期を私たち日本人は初夏と呼んでいるわけですが、シューマン第1交響曲が「春の交響曲」ならシューマン第3交響曲は「初夏の交響曲」だと私は思います。
デュッセルドルフについたローベルトは若かったあのラインの思い出とともに一気にこの第3交響曲を書きあげたといわれていますが、ローベルトが生まれて初めての感動ライン体験をしたのがこの5月ですから、この交響曲から初夏を感じるのはさほど不思議はないかもしれません。

実はひさびさの「シューマンの今日は何の日」シリーズです。
ちょっと張り切るキアリーナです。

ローベルトは1年間ライプチヒ大学に在籍していたのですが、どうにもこうにも法学の勉強に身が入らずハイデルベルク大学に転籍します。
ライプチヒからハイデルベルクへの旅でローベルトは生まれて初めてライン川をこの目で見たわけですが、ローベルトの日記や手紙から彼のライン体験がそれはそれは素晴らしいものだった様子がうかがえます。さすが文学センスあふれるローベルトならでは表現で、ヘタなガイドブックよりぜんぜんロマンティックなラインの風景です。

それではまず最初はローベルトの日記−シューマニアーナ・前田昭雄著より−を
ガイドブックにライン観光と行きましょう。

1829年5月11日
ローベルトはライプチヒを立ち、あちこち寄り道しながら(フランクフルトで2泊)してハイデルベルクに向かいます。フランクフルトでどうしてもピアノが弾きたくなってしまったピアノ中毒ローベルトは「とあるイギリス貴族のピアノ教師」と称して楽器店のピアノを3時間も弾きまくったあげく、近日中に返事をするからと言ってそのままバックレたりしています。Σ( ̄ロ ̄lll)コラコラ

1829年5月16日。
ローベルトがライン川を始めてみた日です。
雲のたちこめる空。小さく青がのぞく。はじめてラインを見る−
ローベルトは日記にこう記しています。
ローベルトはフランクフルトからヴィースバーデン経由でラインにやって来たのですが、すぐには大学のあるハイデルベルクには向かわずライン体験を満喫しています。また日記によると古い街や古城とローレライ、ワインを飲んだり蒸気船に乗ったりしたようで、私たちと同じようにライン観光を楽しんでいます。

ボッパルトの辺りはとてもロマンティックだ。ラインが大きく蛇行する−僕はデッキに一人でいる−ラインの素晴らしい詩、ブラウバッハとマルクスブルク−沈む陽と、古城のかげの月と−東と西に、金と銀の波が立つ−

ローレライの岩に、谺(コダマ)がある−素敵な渦巻−ラインの岩は大きくて美しい−素晴らしい清らかな夕べ−

日没−月−遠くにロッフス礼拝堂−リューデスハイム1806年のワインをひとびん−ライン上、小舟の散歩−詩的だ−美しい谺(コダマ)−まったくの凪−年寄りの漁師−

1829年5月21日
こうしてローベルトが5日間のラインの旅を満喫したのちハイデルベルク大学に籍を置いたわけです。しかしハイデルベルク大学で法学の勉強をしたかというと・・・・・・
と女と文学と音楽と借金とイタリヤ旅行と・・・・・・
しょうもないローベルトです。┐(´д`)┌ヤレヤレ

それでは次にこの素晴らしい初夏の交響曲について私が感じたことを書きたいと思います。
どうでもいいけど・・・長いです。
第1楽章
ラインに行ったことのある人も行ったことのない人もこの第1楽章を聴いただけでライン川が見えてくるはずです。ライン川の観光名所が満載の曲と言えるでしょう。まさにライン川下りの風景です。ライン川の滔々たる流れや岩山が目に浮かんできます。ラインの観光船に乗った瞬間にこの曲を口ずさんでしまいそうです。
行ったことのある方なら曲のところどころで、ここだ〜と思うところがあるハズです。
行ったことない人ならこの曲を聴き込んで行けば、ホントだ〜となること間違いナシです。

第2楽章
ワタシ的にはこの楽章はライン川というよりライン川沿いの風景が見えます。
それは広がるブドウ畑の風景とか桟橋のところで荷を揚げたり降ろしたりしている風景だったりといろいろです。さらにラインの恩恵を受けて生活している人たちの姿とか生活とかそういったもの描写のようにも聴こえます。夕暮れ時となり人々はラインへの深い感謝と祈りで終わるという感じです。

第3楽章
ラインの凪というかさざ波を思わせるような感じの曲です。夕暮れ時にライン川岸を散歩する若い恋人たちの甘い囁きみたいにも聴こえます。とってもロマンティックでどこかちょっとセンチメンタルな雰囲気を持つこの楽章から私はラインの夕暮れから更けていく月の明るい夜を感じます。

第4楽章
ローベルトはケルンの大聖堂を見てインスピレーションを受けてこの楽章を作曲したと言われていますが、この楽章の荘厳な雰囲気と迫力はケルン大聖堂そのものという感じです。実際に私もケルンの大聖堂をこの目で見た時にはあまりの大きさにびっくりしました。ノートルダム寺院なんてぜんぜん小さいです。
魂が洗われるというか敬虔なクリスチャンになった気分に浸れますが、そんな中にもやはり幻想的なロマン性が感じられるのはやはりシューマンならではということでしょうか。

第5楽章
この楽章はローベルトのラインの思い出というか風景とかそういったものより、ローベルトのデュッセルドルフにやって来て心機一転といった新生活への意気込みを感じます。ライン川に触発されてそれが一気に溢れ出たようなような楽章です。く〜るく〜るとまわって踊りたくなってしまいまうような軽快なリズムなのですが、一気にシューマン節とともにローベルトの感極まった万感の思いが大爆発です!!!

という風に聴こえます。
あくまでもこれはワタシの個人的感想ということで・・・


おススメCDはトラックバックしたハルくんさんの記事をどうぞ・・・・
すっごいですよ〜〜〜
実にお勉強になりましたデス。
〜ハルくんのラインへの旅〜 シューマン 交響曲第3番「ライン」変ホ長調op.97

ワタシ的には、やはり・・・
サヴァリッシュ&ドレスデン
コンヴィチュニー&ゲヴァントハウス

あと・・・なにげ・・・
ショルティ&ウィーンフィルのスリリングなシューマンが妙に気に入ってしまいました・・・・

悪天候にもかかわらずラインを下る船に乗り込んだローベルト。
危ない!!!そっちには行ってはいけない
うわ〜〜っ!!! 美女だと思ったら魔女だぁ〜〜
助けてくれ〜〜〜
命からがら逃げ出し船に乗り込むローベルト!!!
はぁ・・・生きてる・・・よかった〜〜〜
しかしスリリングな船の旅は続く・・・・

興味のある人は聴いてみてください。
でも責任は持ちません(爆)

COMMENT (10)  TRACKBACK (0) 

COMMENT

おもしろかったですー!
はるりんさん、こんにちはー。

とってもとってもおもしろかったです。
ありがとうございました。

ハイデルベルグは、ほかの文学作品の舞台としても取り上げられていた記憶があるので、やっぱり美しい場所なんでしょうね〜。一度も行ったことないので、いつか行ってみたいです。

交響楽3番は、デュッセルドルフで書かれたもの、なんですね〜。ほー。
デュッセルドルフは、はるりんさん、行かれました? ・・・まさに丸の内です。すごい日本人街なんです・・・。

交響楽3番を聴きながら、もういちどはるりんさんのレビューを読みたいと思います〜。これは楽しそう・・・!
2009/05/16(土) 19:39:03 | URL | gezkaz #BRwvxaDM [Edit
gezkazさんへ
私はデュッセルドルフには行ってたことないんです。
とうか、私、ドイツのどこ見てきたんだろう。。
ほとんど記憶にないんですよ・・・2週間もふらふらしていたのに・・・
いわゆる名所めぐりとはおよそ縁のない・・・
ユーレイルパスを使ったんで鉄道オタクのようにドイツの鉄道乗りまくっていましたね・・・・・
あとビールとワイン飲みまくってましたね・・・
いったい何をしていたんでしょうか???
2009/05/16(土) 20:34:43 | URL | はるりん #HZ3qD0i6 [Edit
こんばんは
最近聴いたバーンスタインが気に入ってます。
ムーティとフィルハーモニア管のものも依然として
気に入ってます。
ケルン大聖堂に行ったことあるのですが、修理中で
上まで登ることはできませんでした。
が、聖堂の中は拝見しました。
すごい空間でした。
2009/05/16(土) 21:19:42 | URL | kurt2 #- [Edit
ハイデルベルクさんへ
ほうほう。
ムーティのシューマンは聴いたことがないです。
とりあえずドイツから攻める・・・・
なかなかこれがタイヘンなんですよ〜〜〜。
いっぱいありすぎてね。。。
バーンスタインのシューマンはなかなか元気なシューマンですよね。

2009/05/16(土) 21:44:19 | URL | はるりん #HZ3qD0i6 [Edit
再びこんばんは
独奥系の指揮者はほとんどこの曲を振ってるんじゃ
ないでしょうか。
もうお亡くなりになった指揮者も合わせると相当な
人数ですよね。
ただ、クラシックのCDはすぐ廃盤になってしまう
ので、独奥系の指揮者を網羅するのはたいへんそうですね。
網羅するとは書いてないですね。
バーンスタインのシューマンは気に入りましたよ。
ハインリッヒさんもサヴァリッシュがいいと
言ってましたよね。
一度、聴いてみます。
コンビチュニーとはニクイとこ突いてますね。
コンビチュニーのCD自体聴いたことないです。
2009/05/16(土) 23:03:04 | URL | kurt2 #- [Edit
ハイデルベルクさんへ
そうなんですよ・・・
独墺系の指揮者さんでシューマン振ったことないという人はいないのでは・・・
ただ録音は少ないですよね。
同じ4曲でもブラームスに比べれば・・・・
CDコーナーに行っても量の違いは一目瞭然です。
でも・・・やっぱり多いです。
だからタイヘンなんです・・・間違えて同じの買ったりとかシテマス(泣)
シューマンはドイツ〜〜〜v-499という作曲家さんなので、
一度、ドイツの指揮者さんとオケで聴いてみて下さい。
バーンスタインとは違った魅力のシューマンですよ。。。
ワタシ的にはv-277の渋めのシューマンが好みですかね〜〜。
このあたりになると個人の好みになってきますが・・・
2009/05/17(日) 08:47:34 | URL | はるりん #HZ3qD0i6 [Edit
わはは、「イギリス貴族のピアノ教師」に噴き出してしまいました。お茶目ですね、ローベルトさん……!

ハイデルベルクは足を伸ばして参りました。可愛らしい建物の並ぶ、ロマンチックな街でした、が……山がちなので、平地生まれ平地育ちの人間としては、住むにはちょっと。山がある場所、ニガテなのです。
私のドイツ旅行は「バッハの旅」だったので、次回(があれば!)はシューマンの旅もしてみたいですね〜。
2009/05/17(日) 12:07:36 | URL | Keish #YcotG/sE [Edit
Keishさんへ
ちょっと表現がまずかったかもしれませんので記事を訂正しました。「とあるイギリス貴族のピアノ教師」です。。。
学生のころは本当にお茶目なローベルトなのですがね・・・
あんまりクララぱぱりんがローベルトをイジメルから〜〜〜なのかはわかりませんが・・・
それにしてもローベルトの勇気ある行動に乾杯v-307

> 私のドイツ旅行は「バッハの旅」だったので、次回(があれば!)はシューマンの旅もしてみたいですね〜。
おおう!
それでは、シューオタ同盟企画(いつ?)の「ドイツで過ごす音楽と飲んだくれの旅」にぜひご参加くださいませ・・・
2009/05/17(日) 13:31:10 | URL | はるりん #HZ3qD0i6 [Edit
こんばんわ(^^)
拙ブログへコメントありがとうございました。
当方シューマン初級者ですが、これからいろいろ勉強させて下さいませ。
「ドイツで過ごす音楽と飲んだくれの旅」
いいですね〜。ワタシも行きたい。後者に比重かかること必至ですけど(^^;。
2009/06/01(月) 21:29:29 | URL | 左党 #fYdA4Rtg [Edit
左党さんへ
ようこそおいで下さいましたv-411

シューオタ同盟企画の「ドイツで過ごす音楽と飲んだくれの旅」の参加希望者のほとんどの方が後者の比重が高いようです。
私も・・・・もちろんそうです。

これからもよろしくお願いしますv-411

2009/06/01(月) 22:09:13 | URL | はるりん #HZ3qD0i6 [Edit

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 しかも代表的なピアノ曲が3曲。
 とりあえず聴いてみようって人に
 オススメです。
 実は私もこのCDがスタートでした。
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 やはりケンプさんのシューマン。
 「ダヴィッド同盟舞曲集」にうっとり。
 この方の「森の情景」も好きです。
 「フモレスケ」も捨てがたく・・・
 結局、どれも、ステキです。
シューマン・ピアノ五重奏曲、ピアノ四重奏曲 バリリ四重奏団、デムス(p) icon
 シューマンの室内楽もステキ。
 シューマンの室内楽と言えば
 やはり「ピアノ五重奏曲」が有名。
 でも「ピアノ四重奏曲」もステキ。
 シューマン室内楽の最高峰の名演奏





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